アディダス ナイキ

■アディダス・ナイキの購入重視点の違いは?
アディダス・ナイキそれぞれのユーザー購入重視点は、ともに1位から順に「デザイン」、「価格」、「動きやすさ・伸縮性」が続く結果になりました。2社の差としては「価格」、「ファッション性」、「機能性」、「耐久性」において5%以上差が開いており、アディダスユーザーにおいてより重視されていることがわかります。

津田:デザインも渋くてかっこいい。カーボンをあえて見せているデザインも面白いですね。しかも「アディダス」だから3本線という、遊びを効かせるデザインがしゃれていますね。

津田:これはいいですね。エリートランナーの人はソックスさえ邪魔だとくるぶし丈のソックスを選ぶ人も多いですし、結構気になりますもんね。僕は「アディダス」のランニングシューズを人生で一回も履いたことがないので、履いてみたくなりました。

しかしここにきてナイキの牙城が危うくなっている。大きな流れとしては「adidas(アディダス)」が「NIKE」への追撃体制を固めてきたことがある。「adidas」は「Y-3(ワイスリー)」にはじまるデザイナーコラボを積極的に進め、ファッションに強い「adidas」を前面に押し出し急進してきた。2017年度の総売上高では「NIKE」が約3兆6400億円、「adidas」が約2兆7600億円と約1兆円の差があるが、日本市場を見てみると「NIKE」が約1075億円、「adidas」が約1373億円と逆転されてしまっている。

■アディダスvsナイキ 世代でブランド選好が異なる?
「アディダスかナイキどちらか一方を選ぶなら?」という質問では、両者のブランド選好が拮抗する結果になりました。世代ごとでは、10代・20代の若年層では5%以上アディダスがナイキを上回り、アディダスに軍配があがっています。30代以上では両ブランドほぼ同率の結果となりました。選択理由ではそれぞれのブランドイメージが分かる意見が並んでいます。

美濃島:去年の箱根駅伝で、一番履いている人数が多かったのが「ナイキ」で、その次が「アディダス」なんです。これと、もう一つ“アディゼロ タクミ セン(ADIZERO TAKUMI SEN)”というシリーズが人気ですね。

■アディダス・ナイキ 直近1年間でおよそ3人に1人が購買を経験
利用率上位2社の顧客構造についてみると、両者ともに認知が約8割、利用経験率が約6割、現在利用率が約3割、ロイヤル率が1割未満と、おおよそ同じ顧客構造であることがわかります。アディダスの方が認知から利用経験での離反者が少ないという点でやや優勢であり、僅差ではあるもののそれ以降の顧客構造においての優位となる要因となっています。また、一方で両者ともに以外にも購買経験なしの人の割合が3割強いることがみてとれます。スポーツ関連商品になじみがない顧客層へどのような手段でリーチしていくのかが新規ユーザー獲得のポイントになるかもしれません。

■アディダス 若年層で購買頻度が高い傾向
直近1年間にアディダス製品を購買した人の購買頻度は、全体で1か月に1回以上17.3%、2~3か月に1回以上11.3%、半年に1回以上21.9%、1年に1回以上49.4%、1年以内購入者の半数は半年に1回以上アディダス製品の購買をおこなっていることがわかります。世代ごとでは若年層で購買頻度が高く、年齢層が高くなるにつれて購買頻度が落ちる傾向にあります。

■アディダス 購入者の4割はナイキも検討
アディダスの直近1年以内購入者が、購入時にアディダスのほかに候補にしているブランドは1位「ナイキ」39.4%、2 位「ニューバランス」27.9%、3位「コンバース」24.0%という結果になりました。主にシューズメーカーが上位にランクインしており、ナイキに至っては約4割の人が比較検討していることがわかりました。

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