エムバペとメッシが現在 5得点でトップで並んでいる

メッシとエムバペのコンビプレーは贅沢の極みだこの記事に関連する写真を見る それでも、休み明けのエムバペが55分に登場すると、69分には中盤に下がってボールを受けたメッシがDFラインの背後にロングフィード。完璧な動き出しでラインブレイクしたエムバペにぴったりと合わせて決定機を作っている。

なぜ監督がチームに共通の認識をもたらそうとするのかと言えば、結局のところ勝つため、相手を打破するため、である。となると、やれ戦術だの連携だので意識を統一させる苦労などしなくても、エムバペに任せておけば、メッシに任せておけば、あるいはネイマールに任せておけば、彼らが一人で、もしくは即興の連携ですべてを獲得してくれることもある。悪いことではないし、監督が無能というわけでもない。実際、カタールW杯で決勝を戦った2チームがやっていたのは、基本的にはそういうサッカーだったとわたしは思う。

フランスのFWエムバペは決勝トーナメントに入っても、ゴールを生み出す役割を存分に果たしている。

決勝では、得点王(ゴールデンブーツ)争いも注目される。エムバペとメッシが現在、5得点でトップで並んでいる。

W杯のタイトルを手にしたことで、ほぼサッカー界にあるすべてのタイトルを手にしたメッシと、すでに前回大会でW杯優勝を経験し、2度目のW杯ですでに通算12ゴールをマークするエムバペ。新旧スーパースターの共演は、だからこそ1試合も見逃せない。

「我々は、カタールが世界最高の大会を開催することができると証明できた。
それをあらゆる人間に示した。この組織を非常に誇りに思う。
W杯史上最高の決勝戦になった。フランスのクラブの会長としては、フランスのことは悲しい。完璧な試合以上のプレーをしたキリアンのことも悲しい。
もし、私ならば、ふたつのカップを贈っただろう。キリアンにひとつ、レオ(メッシ)にひとつ。
個人的には難しい、私は(気持ち的には?)フランス人だからね。
だが、レオのことは嬉しくもある。彼はこれに値するし、キリアンにはもう一度W杯で優勝する時間がある。
クラブとして、我々は記録を打ち破った。PSG(の所属選手が?)は最も多くのゴールを決めた。
準決勝に進出したモロッコのアシュラフ・ハキミのことも誇りに思う。
エムバペとメッシをチームに留めるか?もちろん、彼らはW杯で最高のストライカーであり、プレイヤーだ。
レオについては何も言いたくない。W杯後に話すと約束したからね」

出場が危ぶまれていたが、バイエルン戦の後半途中から出場したキリアン・エムバペ(PSG)この記事に関連する写真を見る 開始直後、パッと見で優勢に見えたのはバイエルン。それにはエムバペを欠いたPSGが貧弱に見えたことも手伝っていた。支配率ではバイエルンが大きく勝った。しかしチャンス生まれない。攻撃のルートが真ん中に偏ったことが原因だ。中央をせり上がるように前進するバイエルンの攻撃は、PSGのゴール前にさしかかると先細りとなり、行き詰まった。遅攻であるにもかかわらず、カウンターサッカーにありがちなクリスマスツリー型を描いたのだ。

残念ながらこのビッグチャンスは、エムバペがシュートミスして同点とはならなかった。だが、約1カ月前にカタールW杯の決勝戦で死闘を繰り広げた両国のエースが、再びチームメイトに戻って抜群のコンビプレーを見せているのだから、PSGがいかに贅沢なクラブであるかを改めて実感する。

メッシを巡っては、試合中にファンから大ブーイングが起こるなど、手放しで支持されているとは言えない状況だった。自身も来季の移籍が取り沙汰されているエムバペ。スターはスターをリスペクトしていたようだ。

かつて1994年アメリカW杯で、ブラジルのロマーリオが優勝と大会MVPを手にし、バルセロナのチームメイトだったブルガリアのフリスト・ストイチコフが大会得点王に輝いたことがあった。しかし、優勝トロフィーと大会MVPを受賞したメッシと、大会得点王のエムバペがカタールで残したインパクトを考えると、現在のPSGの豪華さは、このふたりだけでも当時のバルセロナを上回るのではないだろうか。

その中でも23歳のエムバペは全ての能力値が高い。2018年ロシア・ワールドカップ(W杯)でフランスの優勝に貢献してインパクトを残したが、そこから経験を積んで成長したし、さらに今後もパワーアップして飛躍するだろう。今年のカタールW杯でも活躍するはずの選手を日本で見られるのは本当に素晴らしい。

フランスは、ここまで5得点のキリアン・エムバペ(23)を中心に、W杯で60年ぶりとなる2大会連続優勝を目指している。過去に連覇したのは、イタリア(1934、1938年)とブラジル(1958、1962年)だけだ。

メンバーに不安を抱えていたのはホームのPSGで、キリアン・エムバペは予想どおりベンチスタートとなった。一方、同じくコンディション不良でベンチスタートかと思われたリオネル・メッシは、ネイマールとともに4-4-2の2トップの一角としてスタメンを飾った。アウェーのバイエルンは、マンチェスター・シティから加入したばかりのジョアン・カンセロがスタメンで出場。ポジションは3-4-2-1の右ウイングバックだった。

フランスメディア「RMCスポーツ」によると、エムバペはイタリアメディア「ガゼッタ・デロ・スポルト」のインタビューでメッシ退団について言及。「私たちは、サッカー史上最高の選手の可能性について話しているんだ。メッシのような選手が去ることは、決して良いニュースではない。個人的には、なぜこれほどまでに彼が去ることが安どされているのか、よく理解できていない」と疑問を投げかけた。

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