メッシ移籍アルヒラル

スペインメディア「BESOCCER」も「10番(ネイマール)はPSGから移籍する背景にフランスのスターがいることを示唆する投稿を高く評価し〝いいね〟を押した。まるですべてが7番(エムバペ)の戦略であるかのように」と指摘。スペイン紙「マルカ」も「まず(アルゼンチン代表FWリオネル)メッシがマイアミへ出発し、今度はネイマールがサウジアラビアに向かっている。これらの退団にエムバペが何らかの関係があるのではないかという疑惑が浮上している」と伝えていた。

しかし、ロマーノ記者の報道の翌日、『ESPN』のマーク・オグデン記者は、メッシが真剣にアル・ヒラルのオファーを検討していると報じた。3月のアル・ヒラルとの会談に揺さぶられ、今のところは「五分五分」という。ESPNは以前、直近の話し合いが決裂し、メッシがパリ・サンジェルマンと契約を延長する可能性は低くなるばかりと報じていた。

現在35歳のメッシは、史上最高の選手のひとり、そしてこの世代のみならず、サッカー史上最もファンの多い選手のひとりと考えられている。長年のライバルであるクリスティアーノ・ロナウドと同じように、すべての人がメッシに注目するのだ。そして両選手のピッチ内外での動向は、常に関連づけられ、比較されている。

2023年夏にメッシがフリーになった場合、現時点で最も可能性が高い考えられている選択肢は、アル・ヒラルとアメリカのインテル・マイアミ、そしてバルセロナへの復帰だ。

バルセロナはファイナンシャルフェアプレーによりまだ経費圧縮が必要な状況にある。ただ、この好条件であれば、メッシがまず1シーズン、アル・ヒラルでプレーすることは十分考えられるか。今年12月にはサウジアラビア開催のクラブワールドカップ(W杯)もあるだけに、そこも一つモチベーションになるはずだ。

また、この騒動前にメッシも出場したFCロリアン戦での1-3敗戦を受けて、一部サポーターが会長の辞任、さらにメッシ、ネイマールの退団を要求する行動に出た。ごく一部のファンではあるものの、家族との時間を大切にするメッシとしては、そういった不安を与える行為はパリを離れたい大きな理由にもなったに違いない。

2022年12月にロナウドが高額報酬でアル・ナスルに移籍し、すでにサウジアラビアでプレイしている中で、同じ国・リーグの別クラブがメッシにロナウドの倍額を提示しているという。

移籍市場に精通するファブリツィオ・ロマーノ記者によると、サウジアラビアのアル・ヒラルがメッシに対し、年俸4億ユーロ超(約572億円/1ユーロ=143円換算)というオファーを出したという。

アル・ヒラルはAFCアジアチャンピオンズリーグ(ACL)決勝の浦和レッズとの第2戦に臨むため来日中である。その12月開催のクラブW杯には、ホスト枠でアル・ヒラル、そしてアジア枠で浦和が臨むことが決定的となっている。そこでメッシのいるアル・ヒラル対浦和が実現する可能性もある。

サッカーのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(35)が、米プロリーグMLSのマイアミに加入することを7日、スペインのスポーツ紙ムンド・デポルティボとスポルトの合同インタビューで明らかにした。両紙に「自分と家族のことを考えて決断した」などと語った。

ロマーノ記者によると、メッシはもう一度チャンピオンズリーグで栄光をつかむ機会を手にすべく、欧州トップリーグで続けることを優先している。メッシはバルセロナ時代の2014-2015シーズンを最後に欧州最高峰の大会を制していない。

一方、クラブはこの旅行の許可をしていなかったとして、メッシに2週間の謹慎処分を決定。全体練習に合流できず、その間の給与を差し引くということだ。

アルゼンチン代表をけん引し、ワールドカップ優勝に導いたばかりのメッシが、サウジアラビアのクラブに移籍するというのは、クレイジーに思えるだろう。だが、真剣な可能性になっているようだ。

優勝した2022年のFIFAワールドカップで見事な活躍を見せたばかりのリオネル・メッシが、プロスポーツ史上有数の報酬を手にするかもしれない。

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